CPE - Cost Per Engagement

CPE(Cost Per Engagement) とは、オンライン広告やSNS広告などにおいて、ユーザーの「エンゲージメント」が発生した回数に対して支払われる広告費用(コスト)を指す指標です。 ここで言う「エンゲージメント(Engagement)」とは、広告を見たユーザーが実際に行うアクションや関わりの総称で、一般的に以下のような行動が該当します。

  • クリック

    (広告バナーやリンクをクリックする)

  • いいね・シェア・コメント

    (SNS上での反応)

  • 動画再生

    (一定時間以上視聴)

  • フォーム送信・会員登録

    など

CPE は、1エンゲージメントあたりのコスト を算出する指標で、

CPE = 広告費用の総額 ÷ エンゲージメント数

という形で計算されます。


CPEの主な特徴と活用場面

  • ユーザーのアクションを重視した課金形態

    • 単に広告が表示された(インプレッション)だけではなく、ユーザーが具体的な反応を示した場合にのみコストが発生する場合が多い。

    • より“成果”に近い形で広告費用をコントロールしたい場合に有効。

  • SNS広告やネイティブ広告との親和性

    • Twitter、Facebook、Instagram などのSNS広告では、クリックだけでなく「いいね」「リツイート」「コメント」「フォロー」など多様なエンゲージメントが存在する。

    • 広告フォーマットによっては、動画の視聴や投稿の保存・シェアなどもエンゲージメントに含まれることがある。

  • 費用対効果の測定

    • 単価(CPE)が高すぎる場合、広告クリエイティブやターゲティング、配信チャネルなどを見直す必要がある。

    • 逆に、リーズナブルなコストで一定のアクションを獲得できていれば、広告効率が高いと言える。

  • ブランディング・認知施策にも活用可能

    • エンゲージメントは購入や問い合わせなどのコンバージョンに直接結びつかなくても、ユーザーのブランド認知や関与度合いを示す指標となり得る。

    • 特にSNS上での拡散や口コミを狙う際、エンゲージメントを指標にキャンペーンを設計するケースが多い。


CPEを最適化するためのポイント

  • ターゲティングの精度向上

    • 広告配信を行う際には、ユーザーの興味・関心や行動履歴、地理・デモグラフィック情報などを活用し、より意欲の高い層を狙う。

    • ターゲットが広すぎると無駄な表示やクリックにつながり、CPE が上昇する傾向がある。

  • 魅力的なクリエイティブやコピー

    • ユーザーが反応したくなるような画像・動画、コピー(テキスト)を用意する。

    • SNSであれば、短くわかりやすいメッセージやインパクトのあるビジュアルが有効な場合が多い。

  • 配信面・配信タイミングの最適化

    • ユーザーがアクティブな時間帯や曜日に合わせて広告を配信する、閲覧デバイスに合わせてクリエイティブを変える、などの最適化。

    • 広告プラットフォームのオーディエンスターゲティングや配信スケジュール機能を活用する。

  • テストとPDCAサイクル

    • A/Bテストなどで複数パターンのクリエイティブやターゲット設定を比較し、よりCPEの低いパターンを探る。

    • 定期的に配信結果を分析し、改善を繰り返すことでCPEを抑えつつエンゲージメントを最大化する。


まとめ

CPE(Cost Per Engagement) は、ユーザーが実際に何らかのアクションを起こした回数に対して支払われるコストを測る指標です。

  • SNS広告や動画広告などで活用される

  • クリックやいいね、シェア、コメントなど多様な“エンゲージメント”が対象

  • 広告費用を“成果”に近い形でコントロールできる

広告クリエイティブの質やターゲティング精度、配信チャネルの選定などを最適化し、CPEを低く抑えながらユーザーのアクションを増やす施策を継続的に実行することで、広告効果の向上を目指すことができます。