Facebookビジネスアカウントの作り方|初期設定から広告出稿まで

2026年8月6日

著者: 与謝秀作
Facebookビジネスアカウントの作り方|初期設定から広告出稿まで

FacebookやInstagramをビジネスで本格的に活用しようとすると、「ビジネスアカウントを作ってください」と案内される場面が増えてきます。しかし、個人アカウントとの違いや、Business Suite・広告マネージャといった似た名前のツールとの関係が分かりにくく、最初の設定でつまずく方は少なくありません。

本記事では、Facebookビジネスアカウント(正式にはビジネスポートフォリオ)とは何かを整理したうえで、作成手順、初期設定、そして広告出稿の準備までを順を追って解説します。これからFacebook・Instagramをビジネス運用したい方は、ぜひ参考にしてください。

Facebookビジネスアカウントとは?

Facebookビジネスアカウントとは、Facebookページや広告アカウント、Instagramアカウントといったビジネス用の各種リソースを、一つの管理単位でまとめて扱うための仕組みです。Metaの正式名称では「ビジネスポートフォリオ」(旧:ビジネスマネージャ)と呼ばれます。

個人用のFacebookアカウントとは切り分けて管理できるため、複数の担当者で運用したり、広告代理店と連携したりする際に、権限を適切にコントロールできます。作成自体は無料で、個人用Facebookアカウントがあれば開設できます。

Facebookページとの違い

混同しやすいのが「Facebookページ」との違いです。Facebookページは、企業や店舗が情報発信・集客に使う公開ページそのものを指します。一方、ビジネスアカウント(ビジネスポートフォリオ)は、そのFacebookページや広告アカウントなどを束ねて管理する「入れ物」の役割を持ちます。まずFacebookページを作り、それをビジネスアカウントに紐付けて管理する、という関係です。

Business Suite・広告マネージャとの関係

Metaには似た名前のツールが複数あり、役割が分かれています。目的に応じて使い分けるのが前提です。

  • ビジネスポートフォリオ:Facebookページ・広告アカウント・Instagramなどのアセットと権限を管理する土台
  • Meta Business Suite:日々の投稿の作成・予約、メッセージやコメントへの対応など、オーガニック運用を行うツール
  • 広告マネージャ:キャンペーン作成やターゲティング、入札など、広告の作成・配信を行うツール

つまり、ビジネスポートフォリオが管理の基盤にあり、その上で日常運用はBusiness Suite、広告配信は広告マネージャという形で作業します。

作成前に準備しておくもの

ビジネスアカウントの作成をスムーズに進めるために、次のものを用意しておきましょう。

  • 個人用のFacebookアカウント:ビジネスアカウントの作成には必須です
  • Facebookページ:広告や運用の対象となるページ(未作成なら作成後の紐付けも可能)
  • ビジネスの基本情報:ビジネス名、メールアドレスなどの連絡先情報

なお、1つの個人アカウントで作成できるビジネスポートフォリオの数には上限があります。個人利用とビジネス利用の境界を意識し、用途に応じて整理しておくと安心です。

Facebookビジネスアカウントの作成手順

ビジネスポートフォリオは、Meta Business Suiteから作成します。基本的な流れは次のとおりです。なお、Metaの管理画面は頻繁に更新されるため、ボタンの名称や位置は実際の画面に合わせて確認してください。

  1. 個人用Facebookアカウントでログインした状態で、Meta Business Suiteにアクセスする
  2. 左側メニュー上部のドロップダウンから「ビジネスポートフォリオを作成」を選択する
  3. ビジネス名や連絡先情報(氏名・メールアドレス)を入力する
  4. 内容を確認して「作成」をクリックし、確認メールから承認する

作成が完了すると、そのビジネスポートフォリオを軸に、Facebookページや広告アカウントなどを紐付けて管理できるようになります。

開設後にやっておきたい初期設定

ビジネスアカウントを作っただけでは運用は始められません。開設後に済ませておきたい初期設定を紹介します。

1. Facebookページ・Instagramを追加する

ビジネス設定の「アカウント」から、運用対象のFacebookページを追加します。Instagramで広告や投稿管理を行う場合は、Instagramアカウントも接続しておきましょう。FacebookページとInstagramの両方を連携しておくと、後述する広告配信で配信面を最大限に活用しやすくなります。

2. 広告アカウントを作成する

広告を出稿する場合は、ビジネス設定から広告アカウントを作成します。作成時に、通貨(日本円)、タイムゾーン(アジア/東京)などを設定します。これらは後から変更しにくい項目もあるため、最初に正しく設定しておくことが重要です。

3. メンバーを招待し権限を設定する

複数人で運用する場合は、メンバーを招待して役割ごとに権限を割り当てます。メンバー招待にはビジネスポートフォリオの管理権限が必要です。セキュリティの観点から、必要以上に強い権限を付与せず、役割に応じて権限を分けるのがポイントです。

4. 二段階認証を設定する

ビジネスアカウントは広告費や重要な資産に関わるため、不正アクセス対策が欠かせません。二段階認証を有効にし、管理者のアカウントを保護しておきましょう。

広告出稿までの流れ

初期設定が済んだら、いよいよ広告出稿の準備に入ります。大まかな流れは次のとおりです。

  1. 支払い方法を設定する:広告アカウントにクレジットカードなどの支払い方法を登録する。未設定だと配信できません
  2. FacebookページとInstagramを広告アカウントに連携する:配信面を確保する
  3. (必要に応じて)計測環境を整える:MetaピクセルやCAPIを設置し、コンバージョンを計測できるようにする
  4. 広告マネージャでキャンペーンを作成する:目的を選び、広告セット・広告を設定して配信する

Meta広告は「キャンペーン」「広告セット」「広告」という3つの階層で構成されます。最初にキャンペーンで広告の目的(認知、トラフィック、エンゲージメント、リード、アプリの宣伝、売上など)を選び、その下で配信対象や予算、クリエイティブを設定していきます。

初心者のうちは、複数の目的を同時に狙うより、まずは「トラフィック」や「売上」など一つに絞ってシンプルに始めるのがおすすめです。配信後のデータを見ながら、少しずつ改善していきましょう。

運用時の注意点

ビジネスアカウントを安全かつ効果的に運用するために、いくつか押さえておきたい点があります。まず、支払い方法の請求先情報に誤りがないか、配信前に必ず確認しましょう。設定ミスがあると広告が配信されない、あるいは意図しない請求が発生する原因になります。

また、広告費が動くアカウントである以上、権限管理とセキュリティは特に重要です。退職者や契約終了した代理店のアクセス権は速やかに見直し、二段階認証を徹底することでトラブルを防げます。管理画面の仕様は変わることがあるため、最新の状態はMeta公式のヘルプもあわせて確認してください。

まとめ|ビジネスアカウントを整えてFacebook・Instagram運用を始めよう

Facebookビジネスアカウント(ビジネスポートフォリオ)は、Facebookページや広告アカウント、Instagramをまとめて管理するための土台です。個人アカウントと切り分けて運用でき、権限管理やセキュリティ面でも安心して運用を進められます。

作成は無料で、個人用Facebookアカウントがあればすぐに始められます。開設後はFacebookページやInstagramの追加、広告アカウントの作成、権限設定、二段階認証といった初期設定を済ませ、支払い方法を登録すれば広告出稿の準備が整います。まずはビジネスアカウントの基盤をしっかり整え、Facebook・Instagramのビジネス活用を一歩ずつ進めていきましょう。

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