GA4の権限付与・共有方法|5つの役割と追加できないときの対処

2026年8月21日

著者: 与謝秀作
GA4の権限設定とは?許可レベルの違いと安全な転送・付与手順

GA4を他の担当者や外部会社と共有するには、対象のアカウントまたはプロパティの「アクセス管理」で、相手のGoogleアカウントに役割を付与します。ユーザーの追加には、その範囲の管理者権限が必要です。

迷ったときは、まず「どのサイトのデータを、何のために共有するか」を決めましょう。この記事では、5つの役割の違い、追加・変更・削除の手順、権限が反映されないときの確認点を順に解説します。

GA4の権限はアカウントとプロパティの2階層で管理する

アカウントは複数のプロパティをまとめる上位の単位です。プロパティは、サイトやアプリの計測データを管理する単位です。アカウントに付与した権限は、その配下のプロパティにも引き継がれます。

たとえば、企業サイトとECサイトが同じアカウントにある場合、ECサイトだけを支援する制作会社には、ECサイトのプロパティで権限を付与すると共有範囲を限定できます。先に画面上部のプロパティ名とIDを確認すると、別サイトへの誤付与を防ぎやすくなります。

アカウントで編集者の権限がある人を、個別のプロパティで閲覧者に下げることはできません。権限を狭めたい場合は、上位からの継承を含めて見直します。画面に表示される「有効な権限」は、直接付与した役割と、アカウントやグループなどから引き継いだ役割を合わせたものです。

5つの役割の違いと選び方

役割

主な操作

付与を検討する場面

管理者

ユーザーの追加・削除、役割管理を含む管理

社内の管理責任者

編集者

プロパティ設定の管理。ユーザー管理は不可

計測設定の整備を依頼する

マーケティング担当者

イベント・キーイベント・オーディエンスなどの作成や編集

広告施策に必要な設定を扱う

アナリスト

作成したデータ探索を他ユーザーに共有

探索結果をチームに共有する

閲覧者

データ閲覧、自分のデータ探索の作成・編集・削除

数値確認や個人での分析

閲覧者でも自分のデータ探索は作成できます。「探索を作るなら必ずアナリスト」と覚えると、必要以上の権限を渡してしまいます。共有まで必要か、設定変更まで必要かを確認して選びましょう。細かな操作範囲はGoogle公式のアクセス権とデータ制限で確認できます。

費用や収益を見せたくない場合

役割とは別に「費用指標なし」「収益指標なし」のデータ制限があります。制作会社には行動データを見せつつ、収益指標の表示を制限する、といった設計に使います。ただし、この設定で社内のすべてのレポートや別サービスの共有範囲まで変わるわけではありません。書き出し済みの資料や外部ダッシュボードも別途確認します。

GA4でユーザーを追加して権限を付与する手順

  1. 共有先のGoogleアカウントのメールアドレスと、依頼する作業内容を確認します。Gmail以外のメールアドレスでも、Googleアカウントとして登録されていれば対象になります。
  2. GA4で共有対象のプロパティを選び、「管理」を開きます。
  3. 共有範囲に応じて「アカウントのアクセス管理」または「プロパティのアクセス管理」を開きます。
  4. 「+」から「ユーザーを追加」を選び、メールアドレスを入力します。
  5. 役割と、必要なデータ制限を選びます。通知メールの設定も確認します。
  6. 対象のメールアドレスと共有範囲を再確認して「追加」を実行します。
  7. 相手に対象のGoogleアカウントでログインしてもらい、プロパティが見えるか、依頼する操作ができるかを確認します。

Googleアカウントのパスワードを相手に渡す必要はありません。担当者ごとに権限を付与すれば、担当変更時に個別に解除できます。画面の名称や配置は変更される場合があるため、見つからないときは管理画面内で「アクセス管理」を探してください。

外部会社への依頼文の例

「ECサイトの流入と購入までの行動を分析してください。対象はプロパティID:XXXXです。探索結果の共有が必要なためアナリストを付与します。イベント設定の変更が必要になった場合は、変更内容を先に相談してください。支援終了日に権限を見直します。」

これは依頼内容の記入例です。実際の役割は業務内容に合わせて選びます。最初から管理者を付けるより、必要な操作を明記する方が認識のずれを減らせます。

権限を変更・削除する方法

役割の変更は、対象のアクセス管理でユーザーを選び、役割やデータ制限を変更して保存します。追加時と同じ階層を確認し、上位から引き継いだ権限が残っていないかも確認してください。

削除する場合は、アクセス管理で対象ユーザーを選び、削除操作を実行します。アカウントから削除する場合は、その配下のプロパティへの影響も確認しましょう。必要な管理者まで削除すると運用に支障が出るため、引き継ぎ先が対象にアクセスできることを確認してから変更します。操作の詳細はGoogle公式のユーザー追加・編集・削除手順を参照してください。

権限を追加できない・共有先で見えないときの確認点

症状

最初に確認すること

対処

ユーザー追加ができない

操作中の階層で管理者か

そのアカウントまたはプロパティの管理者に依頼する

メールアドレスを追加できない

入力ミスとGoogleアカウントの登録状況

相手がログインに使うアドレスを確認する

相手にプロパティが表示されない

別のGoogleアカウントでログインしていないか

対象アカウントに切り替え、プロパティIDを照合する

閲覧者に変えても編集できる

アカウントやグループからの継承

直接付与と有効な権限の違いを確認する

一部の金額が見えない

費用・収益のデータ制限

業務上必要なら管理者に制限の見直しを依頼する

GTMのタグを編集できない

GTM側の権限

GA4とは別にGTMのアクセス権を確認する

データが表示されない原因は権限だけではありません。プロパティは開けるのに数値がない場合は、日付範囲、フィルタ、計測タグ、データ処理の状況も切り分けます。

権限を付与した後の運用チェック

  • 誰に、どのプロパティで、どの役割を付与したかを記録する。
  • 外部支援の終了日や担当変更日に、権限の見直しを予定する。
  • 定期的に不要なアカウントと、過剰な役割が残っていないか確認する。
  • GA4とあわせて、GTM・Search Console・レポート共有先も確認する。

GA4の権限設定は「共有範囲→必要な操作→役割」の順に決めると整理できます。計測作業を始める場合は、GTMでのクリックイベント設定も確認し、設定変更の担当者と検証方法を合わせて決めておきましょう。

複数媒体の数値を定期的に共有する場合は、NeX-Rayのデータ集約・レポート機能も選択肢になります。連携先サービスの権限と、レポートを閲覧するメンバーの範囲はそれぞれ確認してください。

公式情報の確認日:2026年9月22日。

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