検索アナリティクス(Search Console)の使い方|指標の見方と改善活用法
2026年6月23日
著者: 与謝秀作
SEOの改善に取り組むうえで欠かせないのが、Google Search Console(サーチコンソール)の「検索アナリティクス」です。これは現在「検索パフォーマンス」レポートと呼ばれる機能で、自社サイトがGoogle検索でどのように表示され、クリックされているかを知ることができます。本記事では、検索アナリティクスで見られる4つの指標の意味から、フィルタの使い方、そして指標を組み合わせた具体的な改善活用法までをわかりやすく解説します。
検索アナリティクス(検索パフォーマンス)とは?
検索アナリティクスとは、Google Search Console内で、自社サイトがGoogle検索結果でどれだけ表示・クリックされたかを分析できる機能です。かつては「検索アナリティクス」という名称でしたが、現在は「検索パフォーマンス」レポートとして提供されています。どちらも指すものは同じで、SEOの効果測定や改善施策の立案に欠かせないレポートです。
Googleアナリティクス(GA4)がサイト訪問後のユーザー行動を計測するのに対し、検索アナリティクスはサイトを訪れる前、つまり検索結果上でのユーザーの動きを計測するのが大きな特徴です。どんなキーワードで表示され、何位に表示され、クリックされたか——こうした検索段階のデータが手に入ります。
検索アナリティクスで見られる4つの指標
検索パフォーマンスレポートでは、主に次の4つの指標を確認できます。これらはSEOを語るうえでの基本となる数値です。
- 表示回数(Impressions):自社サイトのリンクがGoogle検索結果に表示された回数です。ユーザーが実際にスクロールして見たかどうかに関わらず、検索結果ページに掲載されればカウントされます。
- クリック数(Clicks):検索結果のリンクがクリックされ、ユーザーが自社サイトに流入した回数です。
- CTR(クリック率):クリック数を表示回数で割った値です。たとえば100回表示されて30回クリックされればCTRは30%になります。タイトルや説明文が検索意図に合っているかの目安になります。
- 平均掲載順位(Average Position):検索結果における自社サイトの平均的な順位です。1に近いほど上位表示されており、数値が大きいほど下位にあることを意味します。
デフォルトのグラフでは「合計クリック数」と「合計表示回数」だけが表示されています。「平均CTR」と「平均掲載順位」は、上部の該当項目をクリックするとグラフに追加表示できます。
検索アナリティクスの基本的な使い方
レポートを開いてから、データを掘り下げるまでの基本手順を見ていきましょう。
レポートを開く
- Search Consoleにログインし、対象のプロパティを選択する
- 左側メニューから「検索パフォーマンス」→「検索結果」をクリックする
- 上部の4つの指標タブで、表示したい指標のオン・オフを切り替える
タブを切り替えてデータを見る
グラフの下部には、データを切り口別に確認できるタブが並んでいます。代表的なものは次のとおりです。
- クエリ:ユーザーがどんな検索キーワードでサイトにたどり着いたかがわかります。狙ったキーワードで流入できているかの確認や、新たな記事ネタの発見に役立ちます。
- ページ:URL別の指標を確認できます。クリック率が高いページ・低いページを把握できます。
- デバイス:PC・モバイル・タブレット別の数値を比較できます。モバイルでの表示が多いサイトでは特に重要です。
- 国:検索したユーザーの国別にデータを確認できます。
フィルタで条件を絞り込む
検索アナリティクスの強みは、フィルタ機能で特定の条件に絞り込んで分析できる点です。たとえば特定のクエリやページに限定したり、期間を指定したり、PCとモバイルを比較したりできます。
クエリやページのフィルタでは「含む」「含まない」「完全一致」といった条件を指定できます。なお、通常は大文字・小文字が区別されませんが、区別したい場合は「カスタム(正規表現)」を選択します。特定ディレクトリ配下のページだけを見るといった使い方もでき、サイトの一部分にフォーカスした分析が可能です。
指標を組み合わせた改善活用法
各指標は単体で見るより、組み合わせて読み解くことで改善のヒントが見えてきます。代表的な3つのパターンを押さえましょう。
1. 表示回数は多いがCTRが低い→タイトル・説明文を改善
検索結果には多く表示されているのにクリックされていない状態です。これはタイトルやメタディスクリプションがユーザーの検索意図に合っていない、または魅力に欠けている可能性が高いケースです。検索キーワードを含めた、思わずクリックしたくなるタイトル・説明文に見直すことで、順位を上げなくてもアクセスを増やせます。
掲載順位が高いのにCTRが低いクエリは、改善の優先度が特に高い「もったいない」状態です。まずここから手をつけるのが効率的です。
2. 掲載順位は低いがCTRが高い→上位表示でアクセス増
順位が低いのにクリック率が高いキーワードは、ユーザーの需要が非常に強いことを示しています。コンテンツを強化してSEO対策を行い、順位を上げることで、大きな流入増が見込めます。新規記事を作成する際のテーマ選びのヒントにもなります。
3. 表示回数が多く10位前後のページ→リライトで底上げ
表示回数が多く、あと少しで上位というページは、リライトの効果が出やすい対象です。一般に11位以下になるとクリックはほとんど発生しないため、まずは10位以内を目指して内容を充実させることが優先度の高い施策になります。
ポイントは、順位が低いキーワード単位ではなく「URL(ページ)単位」でリライト候補を選ぶことです。1つのページを改善すれば、そのページに関連する複数のキーワードの順位をまとめて高められるためです。
改善後は必ず効果を検証する
施策を実施したら、そのままにせず効果を必ず検証しましょう。検索パフォーマンスでは「期間」を指定して前後を比較できます。リライトしたURLと日付を選び、表示回数・クリック数・CTR・掲載順位がどう変化したかを確認することで、施策の良し悪しを数値で判断できます。
なお、Search ConsoleはGoogleアナリティクス(GA4)と連携でき、無料のLooker Studioと組み合わせれば、検索段階のデータとサイト内行動のデータを統合したレポートも作成できます。より深い分析をしたい場合に活用するとよいでしょう。
まとめ
検索アナリティクス(現在の検索パフォーマンスレポート)は、自社サイトがGoogle検索でどう表示・クリックされているかを知るための重要なツールです。表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位という4つの指標を、クエリやページといった切り口で掘り下げ、フィルタで絞り込むことで、改善すべきポイントが見えてきます。とくに「表示回数が多いのにCTRが低い」「順位は低いがCTRが高い」といった指標の組み合わせは、改善の宝庫です。施策後は必ず効果を検証し、検索アナリティクスを使いこなして自然検索からの流入を着実に伸ばしていきましょう。


