成果につながるサイトマップのデザイン例10選|作り方のポイントも解説
2026年7月10日
著者: 与謝秀作
サイトマップは、単に各ページへのリンクを並べるだけのページと思われがちですが、デザインを工夫することでユーザーが目的の情報にたどり着きやすくなり、サイト全体の使いやすさや回遊率が大きく変わります。本記事では、まず前提となるサイトマップの種類を整理したうえで、成果につながる見やすいサイトマップのデザイン例を10種類紹介します。さらに、自社サイトに合ったデザインを選ぶための作り方のポイントも解説するので、これからサイトマップを設計する方はぜひ参考にしてください。
その前に:サイトマップの3つの種類を整理
「サイトマップ」という言葉は文脈によって指すものが異なり、混同しやすい用語です。デザインの話に入る前に、ます3種類の違いを押さえておきましょう。
- HTMLサイトマップ:サイトを訪れたユーザーに向けて、サイト内にどんなページがあるかを一覧で案内するページ。本記事で扱う「デザイン」の対象はこれです
- XMLサイトマップ:検索エンジンにサイトの構成を伝えるためのファイル。ユーザーの目には触れず、デザインという概念はありません
- 構成図としてのサイトマップ:サイト制作の企画段階で全体構造を図示する設計資料。ExcelやPowerPoint、作図ツールで作成します
この記事で紹介するデザイン例は、主にユーザーが実際に閲覧するHTMLサイトマップを対象としています。
成果につながるサイトマップのデザイン例10選
サイトマップのデザインに唯一の正解はなく、サイトの目的・業種・ページ数によって最適なパターンは変わります。ここでは代表的な10種類のデザイン例を、それぞれの特徴と向いているサイトとあわせて紹介します。
1. シンプル型(テキスト縦並び)
装飾を極力省き、カテゴリ別にページ名を上から下へ縦に並べるスタンダードなデザインです。テキストのみで構成されるため、ページが増えてもリンクを追加しやすく、長期的な運用に向いています。まず迷ったらこの形が基本になります。
2. 階層構造視覚化型(ツリー型)
大カテゴリ・中カテゴリ・小カテゴリの関係をツリー状に視覚化したデザインです。どのカテゴリにどのページが属しているかが一目で分かるため、ページ数が多く情報量の多いサイトで効果を発揮します。
3. 目的・悩み別型
ページの種別ではなく「誰が・何のために使うか」という視点でカテゴリを設計するデザインです。たとえば病院なら「初めて受診される方へ」「医療関係者の方へ」、ECサイトなら「ギフトを探す」「自分用に選ぶ」のように分類します。訪問者の目的が多様なサイトで特に有効です。
4. カテゴリ色分け型
サイト内のカテゴリごとに色を割り当てて区別するデザインです。視覚的にカテゴリの境界が分かりやすく、楽しげな印象も演出できます。カテゴリ数が多いサイトや、ブランドカラーを活かしたいサイトに向いています。
5. アイコン・イラスト併用型
各カテゴリにアイコンやイラストを添えることで、テキストだけよりも内容を直感的にイメージできるデザインです。ユーザーがコンテンツの中身を素早く把握でき、親しみやすさも高まります。
6. 2〜3カラムの多段組み型
画面を複数のカラムに分けてカテゴリを横に並べるデザインです。1画面に多くの項目を収められるため、ページ数が多くてもスクロール量を抑えられます。PCでの一覧性に優れる一方、スマホでは縦一列に切り替わる設計が前提になります。
7. 五十音・辞書型
サービスやページを五十音順やアルファベット順に並べる、辞書のようなデザインです。目的の項目名がある程度分かっているユーザーが、素早く該当ページを探せます。サービス数の多い大規模サイトに適しています。
8. アコーディオン開閉型
大カテゴリをクリックすると下層ページが展開される、アコーディオン式のデザインです。初期表示をコンパクトに保ちつつ、必要な部分だけ広げて閲覧できます。ページ数が多くてもスッキリ見せられ、特にスマホとの相性が良い形式です。
9. よく見られる項目を優先表示する型
アクセスの多いページや重要度の高い項目を、あらかじめ目立つ位置に配置するデザインです。全ページを均等に並べるのではなく、ユーザーの需要が高いページへの導線を優先することで、回遊やコンバージョンにつなげやすくなります。
10. フッター設置型
独立したサイトマップページを作るのではなく、全ページ共通のフッターにサイトマップを組み込むデザインです。どのページからでもサイト全体を見渡せるため、別の目的で訪れたユーザーにも他ページへの興味を促し、回遊率を高められます。
見やすいサイトマップの作り方のポイント
デザインパターンを選ぶ前に、掲載するページと階層構造を整理しておくことが重要です。次の4ステップで進めると、抜け漏れを防ぎながら効率的に作成できます。
- サイトの目的とターゲットを言語化する(問い合わせ増加、採用強化など、ゴールを明確にする)
- サイト内の全ページ(URL)をリストアップする(既存サイトはSearch Consoleや解析ツールで抽出)
- ユーザー視点でカテゴリに分類し、階層構造を組み立てる
- 全体を見直し、不足・重複ページの調整とカテゴリ名の最適化を行う
階層はトップから3クリック以内に収める
UXとSEOの観点から、階層はトップページから3クリック以内に収めるのが望ましいとされています。階層が深すぎるとユーザーが目的のページにたどり着くまでに時間がかかり、離脱の原因になります。サイトマップを作りながら、階層が深くなりすぎていないかを見直すきっかけにするのも効果的です。
運営視点ではなくユーザー視点で分類する
カテゴリ分けで最も大切なのは、運営側の都合ではなくユーザー視点でカテゴライズすることです。社内の組織図に沿って「総務部」「営業部」と分けても、訪問者にはどこに何があるか伝わりません。ユーザーがどんな目的で来て、どんな順番で情報を探すのかをイメージしながら導線を設計しましょう。
ページ量に見合ったデザインを選ぶ
デザインを選ぶ際は、コンテンツを探しやすいか、ページ量に見合った形式か、デザインにこだわりすぎて逆に見にくくなっていないかに注意します。ページ数が少ないのにツリー型で作り込むと過剰になり、逆にページ数が多いのにシンプルな縦並びだけだと探しにくくなります。規模に合った型を選ぶことが、見やすさの鍵です。
公開後は構造の変更にあわせて更新する
サイトマップは一度作って終わりではありません。ページを追加したり、サイト構造やリンク先を変更したりした場合は、その都度サイトマップも更新しましょう。古い構造やリンク切れが残っていると、ユーザーが目的のページにたどり着けず、かえって使いにくいページになってしまいます。
まとめ
サイトマップのデザインは、シンプル型やツリー型といった構造ベースのものから、目的・悩み別型や色分け型のようにユーザー体験を重視したものまで、多様なパターンがあります。大切なのは、自社サイトの目的・業種・ページ数に合った型を選び、ユーザー視点で分かりやすく分類することです。まずは掲載ページと階層を整理し、3クリック以内の導線を意識しながら、回遊率やコンバージョンにつながるサイトマップを設計しましょう。


