Criteoとは?仕組み・サービスの違いと導入チェックリスト
2026年5月25日
著者: 与謝秀作
Criteoは、購買や商品への関心に関するデータを活用するコマースメディアの企業です。リターゲティング広告で知られていますが、現在のサービスには新規顧客獲得、リテールメディア、媒体・小売事業者の収益化も含まれます。
導入を考えるときは、「Criteoを使うか」より先に、自社が広告を出す側なのか、広告枠を提供する側なのかを決めます。次に、対象商品、計測できる成果、必要なデータと運用担当を確認します。
主要サービスの役割
サービス | 主な対象・用途 |
|---|---|
Commerce Growth | 広告主・代理店の顧客獲得と維持 |
Commerce Max | ブランド等によるコマースメディアの広告購入 |
Commerce Grid | メディア等の広告在庫を扱う供給側の基盤 |
Commerce Yield | 小売・マーケットプレイスの広告収益化 |
区分はCriteoの公式プラットフォーム説明に基づきます。同じ会社の製品でも、購入できる配信先、管理画面、契約条件は同一とは限りません。以下は主に、自社サイトの商品販売を伸ばしたい広告主の導入検討です。
動的な商品広告を支えるデータ
商品広告では、商品情報とサイト上の行動を適切に対応させることが重要です。フィードにある商品IDと、閲覧・購入時に送るIDがずれると、意図した商品に結び付かない可能性があります。タグを置くだけで準備完了とは考えないでください。
確認対象 | 確認する内容 | 失敗例 |
|---|---|---|
商品ID | フィードと計測で同じ識別子を使う | 親商品とバリエーションが混在 |
価格・通貨 | サイト表示との一致と更新時刻 | セール終了後も旧価格 |
在庫 | 売り切れ・販売終了の反映 | 購入できない商品へ誘導 |
商品URL・画像 | 到達可能で商品と一致する | リダイレクト先が一覧ページ |
購入情報 | 金額の定義、注文ID、取消の扱い | 完了画面の再読込で重複 |
同意・除外 | 地域・利用目的・配信対象の条件 | 停止対象が別リストで復活 |
必須項目や送信方法は利用する製品の仕様に従います。この表は実装に着手する前の照合表であり、すべてのアカウントに共通する入稿仕様ではありません。
導入前に決める5項目
- 新規顧客獲得、再購入、閲覧後の購入など、今回の目的を一つ決める。
- 評価する売上・注文数・粗利益と、取消・返品の扱いを定義する。
- フィード、サイト計測、同意管理を誰が更新するか決める。
- 広告費、制作費、運用費、データ整備費を分けて見積もる。
- 配信開始前にテスト注文と除外条件を確認し、問題時の停止担当を決める。
最低予算、必要なアクセス量、導入期間は一律の金額やPVで断定できません。最新の製品・契約・対象地域について窓口に確認し、見積書の条件を残します。「一定期間待てば必ず学習が完了する」とも考えず、配信量、購入までの時間、計測の安定性を見ます。
ROASと増分売上を分ける
説明用の例として、広告費20万円、媒体が貢献を認めた売上80万円なら、媒体上のROASは400%です。しかし、その80万円すべてが広告によって新たに増えた売上とは限りません。購入予定だった人や他媒体も接触した人が含まれる可能性があります。
数値 | 判断できること | 追加で必要な確認 |
|---|---|---|
媒体の売上・ROAS | その媒体の帰属ルールに沿う成果 | クリック/表示の対象期間 |
自社注文・粗利益 | 事業全体の実績 | 返品・原価・新規と既存 |
比較実験 | 条件をそろえた増分の推定 | 対照群、偏り、十分な期間 |
媒体間のコンバージョンを単純に足さず、自社注文IDで確認できる重複と、確認できない重複を区別します。GA4とも帰属モデルや対象範囲が異なるため、数字が違うことだけでタグ不良と断定しません。
最初の運用レビュー
開始直後は売上評価より、フィードのエラー、商品一致、送信先、重複、在庫更新を先に点検します。計測が安定したら、商品群別・新規既存別の成果を確認し、採算や在庫に合わない配信を見直します。
改善記録には、変更日、対象商品、予算、期待する変化、確認日を残してください。事例のROASを自社の予測値にせず、自社の条件で続ける理由と停止する条件を明確にすることが導入判断の基本です。
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出典・確認先
公開資料の確認日:2026年10月1日。本文の記入例・試算は、明記したものを除き編集部が作成した説明用の例です。


