クッキー
クッキー(Cookie) とは、ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、ウェブブラウザ(ChromeやFirefoxなど)を通じてユーザーの端末(PCやスマートフォン)に保存される小さなデータファイル のことです。主に以下のような目的・機能を持ちます。
クッキーの主な役割
- ユーザー認証・ログイン情報の保持 - ウェブサイトにログインした際、クッキーを利用して「ログイン状態」を記憶することで、再度ログインIDやパスワードを入力せずに継続利用できます。 
- ショッピングサイトなどでは、カート情報の保持や会員情報確認などにも使われます。 
 
- ユーザーの利便性向上 - サイトの利用履歴や設定内容(言語・表示形式など)を記憶し、再訪問時に好みに合わせた画面やサービスを提供できるようにします。 
- 例:サイト内のフォントサイズの設定や、検索条件・フィルターの再現など。 
 
- アクセス解析・広告配信 - Google Analytics などの解析ツールでは、クッキーを使って訪問者数や滞在時間、再訪率といったサイト利用状況を追跡・分析しています。 
- 広告分野では、ユーザーの閲覧履歴や行動情報を元に、興味・関心に合わせたターゲティング広告を表示する際に利用されます。 
 
- セキュリティや状態維持 - クッキーを使ってセッション(ユーザーがサイトを利用している一定時間)を管理することで、サイト間でのセッション混在や不正アクセスを防止する仕組みにも役立ちます。 
 
クッキーの種類と使用期間
- セッションクッキー(Session Cookie) - ブラウザを閉じると削除される、一時的なクッキー。ログイン状態やカート情報など、短期間だけ必要な情報を保持するのに使われる。 
 
- パーシステントクッキー(Persistent Cookie) - 有効期限が設定されており、その期間内はブラウザを閉じても端末に保存される。再訪時に設定情報や訪問履歴を読み込む際などに活用される。 
 
ユーザープライバシーへの配慮
- 同意取得(オプトイン) - GDPR(EU一般データ保護規則)などの影響により、ユーザーからクッキー利用に関する明確な同意を得る仕組みが求められるケースが増えています。 
 
- クッキーの管理・削除 - ユーザーはブラウザの設定画面などからクッキーを確認・削除したり、クッキーの受け取りをブロックしたりできます。 
- ブロックすると、一部のウェブサイト機能(自動ログインやカート機能など)が利用できなくなる可能性があります。 
 
- 第三者クッキーとトラッキング - 広告ネットワークや解析ツールによる第三者(外部ドメイン)のクッキーは、クロスサイトトラッキングの懸念から規制が強まっています。 
- Safari や Firefox など一部のブラウザでは、追跡防止を強化する動きも進んでいます。 
 
まとめ
クッキー(Cookie) は、ウェブサイトとユーザーをつなぐ重要な仕組みであり、
- ログイン状態の維持 
- ユーザー設定の記憶 
- サイトの解析や広告ターゲティング 
など、さまざまな用途で利用されます。一方で、プライバシー保護やデータ取り扱いに関する規制が強化される傾向にあり、クッキーの利用に関してはユーザーの同意や適切な管理が求められています。