PageSpeed Insightsの見方|スコア・実測値・改善の優先順位

2026年5月25日

著者: 与謝秀作
PageSpeed Insightsとは?平均値の目安と改善するための7つの方法を解説

PageSpeed Insights(PSI)は、ページの利用体験と改善の手掛かりを調べるGoogleのツールです。実際の利用者に基づくデータと、条件を設定したテスト結果が並ぶため、まずどちらを見ているか確認します。ラボの100点は、実利用者全員の快適さや検索順位を保証するものではありません。

基本仕様はGoogleのPSI公式説明を基準にします。本記事は数字を読む順番と、修正を選ぶための実務手順を扱います。

実測データとラボデータを分ける

種類

見ているもの

使い道

実測:CrUX

対象となる実利用の集計

実際の体験の傾向

ラボ:Lighthouse

特定条件でのテスト

原因の調査と修正前後の確認

パフォーマンススコア

ラボ指標をまとめた値

診断の入口。順位の点数ではない

実測は過去28日間のデータです。対象URLのデータが足りない場合はオリジン全体の表示へ切り替わることがあり、それも足りなければ実測が表示されません。「データなし」は「問題なし」でも「必ず低速」でもありません。URLとオリジン、モバイルとデスクトップを確認してください。

Core Web Vitalsの読み方

指標

主に見る体験

良好の基準

LCP

主なコンテンツが表示される速さ

2.5秒以下

INP

操作への応答

200ミリ秒以下

CLS

予期しないレイアウトのずれ

0.1以下

判定は各指標の75パーセンタイルなどの条件に基づきます。「同じ利用者の75%が三つすべて良好だった」という集計と同一ではありません。指標が欠ける場合も含め、画面の評価と説明を確認します。

ラボのTBTは、処理でメインスレッドが長く占有される問題の手掛かりですが、実測のINPそのものではありません。一回のラボ試験で、利用者のすべての操作を再現できるわけではないためです。

点数より原因と影響で優先する

症状

調べる対象

修正の候補

LCPが遅い

サーバー応答、主画像、描画待ち

応答や重要資源の読み込みを改善

INPが悪い

長いJavaScript処理、操作時の更新

処理の分割、不要処理の削減

CLSが大きい

画像・広告の領域、後から入る要素

サイズ領域を確保、ずれを抑える

ラボの結果が揺れる

実行条件、一時的な負荷

同条件で複数回見て原因を調査

すべての画像を遅延読み込みにすると、最初に必要な主画像まで遅れることがあります。重要な表示と後で必要な表示を区別します。スクリプトを削除する場合も、同意管理、フォーム、購入、アクセシビリティへの影響を確認します。

実務での測定手順

  1. 代表URLと、同じテンプレートの対象範囲を決める。
  2. 測定日、端末区分、URLかオリジンか、実測期間を記録する。
  3. 悪い指標と、その原因候補を一つずつ対応させる。
  4. 開発担当と修正範囲、期待する変化、戻す条件を合意する。
  5. 修正後にラボと実際の主要操作で不具合がないか確認する。
  6. 後日の実測推移と、フォーム等の成果を別に追う。

28日間の集計には修正前のデータも含まれるため、公開直後に実測がすべて改善しなくても不自然ではありません。キャッシュ、端末構成、訪問者の地域などの変化も記録します。

改善記録の例

項目

架空の記入例

対象

記事テンプレートの主画像

問題

モバイルのLCPが遅く、画像取得開始も遅い

仮説

重要画像に不要な遅延処理がある

修正

対象を限定して読み込み順を見直す

即時確認

同条件のラボ、画像表示、リンク・フォーム

後日確認

対象URL/オリジンの実測と範囲

「スマホは40〜60点が普通」のような根拠のない相場で放置せず、逆に点数のためだけに必要な機能を削らないでください。読者がページを読み、操作を完了できることを目的に、証拠と影響範囲が明確な改善から進めましょう。

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出典・確認先

公開資料の確認日:2026年10月1日。本文の記入例・試算は、明記したものを除き編集部が作成した説明用の例です。

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